院長紹介
ご挨拶
青山・まだらめクリニックを開設して10年経ちました。
私は小学校に入学する前に交通事故に遭い、その事故以後からえも言われぬ不快感を経験してきました。なんとなく頭がぼんやりする・疲れやすい・首や肩がこるといった症状です。小学校に入学してランドセルを背負うようになると肩こりがひどくなり、親に肩を揉んでもらうような小学生でした。このような症状を治したいと思い、医学部進学を決めました。
医学部の授業は面白かったのですが、実際の治療については不満足なものでした。私が一番知りたかった肩こりに関する講義は全くありませんでした。学生時代には時間の余裕があり運動する時間も充分に取れました。その効果でしょうか、体調の悪さも気にならなくなっておりました。
医学部卒業後の進路を決めるにあたっては、病理形態学を基礎として消化器内科を専攻することにしました。大学院では病理形態学の一環で、微小循環学と出会い、毛細血管レベルで血液循環を考える日々を過ごしました。大学院を修了し、臨床に戻ってからは消化器内科を中心にした西洋医学を中心とする診療に従事してきました。癌や肝硬変の末期的な状態の患者さん、潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患や糖尿病をはじめとする内分泌疾患・白血病を始めとする血液疾患などの治療をしてきました。通常の西洋医学の治療では、検査データを改善させることはできましたが、様々な症状を改善させることは難しかったのです。学生時代から独学で研究していた漢方薬や針灸治療を応用して、初めてその症状が改善できるのを目の当たりにしてきました。このような医療を極めれば、重篤な病状の患者さんでも快適な生活が送れるのではないかと考えるに至りました。この時期の過酷な生活で幼少期の肩こりを始めとする不調が振り返して、本気で自分自身の治療をしないと身体が保たないと考えました。この時期の体調不良は、東洋医学の優れた指導者を探し始めるきっかけになりました。
その後機会に恵まれ、漢方治療・針灸治療の東洋医学を始めとする統合医療を中心にした診療スタイルを実践出来るようになって約30年経過してきました。臨床的な発見の多い毎日を過ごしており、治療効果が高まりつつあります。これまでに改善させるのに時間がかかった病気・症状をより短期間で改善させることが出来るようになってきましたが、まだまだ発展途上です。皆様のお役に立てるように、これからももっと精進します。
ちなみに私の肩こりは交通事故以来約50年経過した時点で全く問題のない状態になりました、その治療法をまとめたのが拙著『「首のスジを押す」と超健康になる』です。その後にさらに治療法の発見があり、より効果的な治療手段を発見・活用しております。
院長 班目 健夫
略歴
昭和55年
岩手医科大学 医学部卒業 岩手医科大学 第一内科入局
昭和59年
岩手医科大学 大学院修了
大学院では病理形態学、微少循環学を研究昭和59年
岩手医科大学 第一内科 勤務
消化器内科・肝臓学・糖尿病・代謝疾患を専攻平成 7年
東京女子医科大学附属 東洋医学研究所 勤務
漢方医学、針灸医学を研究平成12年
東京女子医科大学 附属成人医学センター 兼務
自然療法外来を始める平成13年
東京女子医科大学 附属青山自然医療研究所 勤務
平成23年
青山・まだらめクリニック 開設
現在に至る
所属学会
西洋医学
- 内科学会(認定医)
- 日本消化器病学会(専門医)
- 日本肝臓学会(専門医)
- 日本疲労学会(評議員)
- 日本線維筋痛症学会(元評議員)
代替医学
- 日本統合医療学会(指導医・代表代議員)
- 日本東洋医学会(元東京都部会副会長)
- 人体科学会(元常任理事)
- 日本自律神経免疫治療研究会(理事)
- 針灸気診研究会(研究科講師・幹事)
- 気の医学会(事務局担当世話人・会長代理)
著書
-
気功・太極拳 班目健夫 金芳堂(2007)
東洋医学の核心的な“気”を取り上げ、実際の気功の活用例、具体的な功法や気を治療に用いる気診治療を解説。太極拳では24式の動作(実施方法)をイラスト付きで解説。
-
免疫力アップ!「湯たんぽ」で「冷え症」が治る 班目健夫 大和書房(2009)
つねに手足が冷たい冷え症は病気予備軍です!低体温は免疫力を下げ、血流と内臓の働きを悪くする病気のもと。冷え症は湯たんぽで治しましょう。「体のどこを温めるのが効果的か」「湯たんぽ快眠方法」など湯たんぽの上手な使い方から、体温を上げ免疫力を高める食べ方と生活習慣まで、冷え症改善のコツが早わかり。
-
「首のスジを押す」と超健康になる ~自律神経を整えて体を活性化する~ 班目健夫 マキノ出版(2014)
首のこりが多くの病気の原因だった! 肩こり、頭痛、耳鳴り、めまい、不眠、便秘、疲労感、糖尿病、高血圧、肥満、ガン、脊柱管狭窄症、慢性疲労症候群、線維筋痛症にまで効く。
-
痛みを取りたければ体を温めなさい (誰にもわかってもらえない全身のつらい痛みが消えていく) 今野 孝彦先生と共著 マキノ出版(2017)
線維筋痛症、慢性疲労症候群、関節リウマチ…。全身に痛みが起こる「広範囲疼痛」は、体を温めると改善する。「湯たんぽ療法」をはじめ、痛みを改善するさまざまな生活の工夫を紹介。
-
線維筋痛症診療ガイドライン 2013
第5章 治療 5a 非薬物治療:統合医療 138-144 記述